
野球の投球動作は、
「コッキング期 → 加速期 → リリース → フォロースルー」
という流れで行われます。
特に肩が大きく外旋するコッキング期では肩への負担が大きくなり、肩の前方や上方に痛みが出ることがあります。
しかし、同じような場所に痛みが出ていても、原因は人によって異なります。
■ 肩峰下滑液包の問題
肩峰下滑液包は、肩の骨や筋肉がスムーズに動くためのクッションの役割をしています。
肩甲骨の動きが悪くなったり、投球フォームの崩れが続いたりすると、この滑液包が挟まれやすくなり、インピンジメント症候群を起こすことがあります。
■ 腱板(けんばん)の問題
腱板は肩関節を安定させるための重要な筋肉群です。
投球動作を繰り返すことで腱板に負担がかかり、炎症や機能低下を起こすことがあります。
特に棘上筋や棘下筋は野球選手で障害を起こしやすい部位です。
■ 痛みの場所だけでは判断できません
肩の上が痛いから滑液包が悪いとは限りませんし、腱板だけが原因とも限りません。
実際には、
・どの投球フェーズで痛いのか
・肩甲骨は正常に動いているか
・肩峰下で組織が挟まれていないか
・腱板は正常に機能しているか
・体幹や股関節から力が伝わっているか
などを総合的に評価する必要があります。
当院では痛い場所だけでなく、投球動作全体を確認しながら原因を見極めていきます。





